寝る前の時間に何となく眺めていたら読み終わってしまいました。
この巻の主役は、半分以上を占める水晶のドクロ編ですが。
それよりも、前後の短い話が、短くスカッと来るところがあって良いですね。
腕時計マニアの父親と娘の話は、一見ダメな父親に見えながら、実は凄く鋭いところを持っているところが、中年として気持ちよく読めますね。
最後の話は、茶碗の修理と修復の違いは何か、という話ですが、藤田を尊敬する若者が動いているのに、実は裏で藤田がちゃんと動いているところが面白いですね。
それから、ランチの最後はナスのピザでしめる、ということにこだわる藤田も面白いですね。
もちろん、悪魔に魂を売っている、という藤田もなかなかに魅力的です。